恩田　陸　著
「蛇行する川のほとり」


登場人物の中の３人の視線で語られる
少女たちの一夏の物語。


登場人物の誰もが美しく、
物語も美しい。
そして、悲しくもある。

三浦　しをん　著
「仏果を得ず」


登場人物が全ていい。
一癖も二癖もある人達なんだけれど、みんな温かくて。
芸に一生懸命で。


次はどうなっちゃうの!?って、引き込まれ方ではないんだけど、
特に盛り上がりがあるわけではないんだけど、
読むのを途中で止められない。
最後まで一気読み。

中山　七里　著
「魔女は甦る」

読み終えて、題名の持つ意味を知る。

一気に引き込まれて、一気に読める。


でも、前半部分まで。

後半から、
登場人物の過去に不快感だけが残り
ストーリーのために、読者の期待を裏切るのではなく、
ただ読者の期待を裏切りたい、としか思えない展開に冷めていく。

深いようで浅い。
中途半端。

夢枕　獏　著
「陰陽師　醍醐ノ巻」


読み続けている夢枕獏の陰陽師シリーズの最新刊


今回はムムム・・・とくる話がなくて残念。


この陰陽師、野村萬斎主演で映画化されましたよねぇ。
私的には安倍晴明＝野村萬斎ってのはナシだったんですけど。
映画もイマイチだった。


岡野 玲子著でコミック化もされて、
画は好きなんだけど、
ストーリーがどんどん原作を離れていくし、
小難しくなってきて、うーん、と。
そう言いつつも、最終巻まで読んだけど。


夢枕獏著の陰陽師を読んで、自分勝手に安倍晴明を想像。
岡野玲子著のコミックを読んで、とても容姿端麗の安倍晴明登場。
なにかで安倍晴明の肖像画を見た。
見なきゃよかったと思った。

秦　建日子　著
「らん」


人間の嫌な部分がこれでもか、と。
それでも終わりが良ければいいんだけど。
読み終わったあと、
どうにもこうにも嫌な気持ちでいっぱいになる。